人間が製品、サービス、システムを使用する場合、良い経験をできるように、物理的、感性的観点で眺めて、ユーザと製品間の相互作用(インタラクション)に関して理解が必要です。それに基づいて最適なインタラクションの設計を行い、プロトタイプおよび使用性評価によって使いやすくて便利で魅力的な感性インタラクションをデザインする方法について研究しています。
ICTの発展により、海外ECサイトを利用する機会は増えているが、利用率は低いことがわかっている。そこで、サービスのグロバール化におけるユーザーのメンタルモデルの違いによる問題に着目した。認知しやすいUI要素の観点から、予約サイトの画面遷移における視覚情報の一貫性を保つことでペインポイントが軽減できることを確かめる。
自動車メーカーではオンライン中心の販売戦略が加速されており、ARや3Dコンフィギュレータを活用して消費者の都合に合わせて情報を多角的に認知できるようにしている。しかしメーカーごとに情報掲示が異なるため能動的情報に慣れていない人が使いこなせていない。従って本研究ではカーソル操作からユーザビリティ向上について考えた。
「モノ」や「コト」を通してユーザーに最高の体験を提供すること
近年セルフオーダーと呼ばれる端末が急増している。しかし、セルフオーダーには「操作中、後ろに並んでいる人を気にして焦りやすい」という問題がある。本研究はセルフオーダーのUIの情報提示を変えることで、そのような心理的な負担を軽減できるかどうかを研究した。
理想の追求
近年、少子高齢化に伴い、労働に従事する人口不足が深刻化している。また労働者側も働くことに対する様々な変化が見られる。若者のアルバイトにおいて、人材サービスとのタッチポイントを踏まえた上で早期離職という問題について考える。それに伴って必要とされる心理的サポートを先行研究や実際に行われている事例を元に提案した。
白に他の色を混ぜること
アプリを立ち上げたときに表示されるスプラッシュスクリーン画面は、サービスの第一印象の形成に大きな影響を与える。ユーザーが目的をもってアプリを起動した際に、適切な表示がされないことでUXを損なってしまう恐れがある。そのため、本研究では海外の事例とも照らし合わせながらマイクロモーメントにおける有効的な情報提示を検討した。
最高な出会いをもたらしてくれて楽しい日々を過ごすことができる素晴らしいコミュニケーションこれぞまさにOHMYGOD
「かわいい」は現在注目されている感性であり、人々のポジティブな行動や気持ちを生み出す力があるということがわかっている。「かわいい」はプロダクトやサービスの機能価値の同質化が進んだ現代において重要となるUXの向上に結びつく。本研究では、「かわいい」とUIエレメントとの関係について調査を行い、ガイドラインを作成した。
プリキュアの存在が私たちに勇気や元気を与えるように、デザインはユーザーの生活にポジティブやハッピーを与える手段のひとつ
本研究ではICTの発展に伴い市場の拡大が続いている情報提供サービス、中でも膨大な数の映像コンテンツを配信することや、市場内の類似サービスとの差別化を図ることを背景に、既存のコンテンツサービスとは異なる独自の情報表現を施したOTTサービスのUIに焦点を当て、情報表現の違いがユーザーの認知及び負荷へ与える影響を提示した。
ユーザーの問題を客観的に解決するための道具と技術 。
昨今、画面上の情報だけに頼ったECサイトでのショッピングが当たり前になったことから、購入したモノが「イメージしていた質感と違った」という理由で失敗したと感じる人が増ええいる。そこで、オノマトペと、アイコン・モーショングラフィックなどの視覚情報を組み合わせた、新たな質感の情報提示方法を検討を行った。
気がついたらやってるもの。
SNSにより若者の情報収集方法は複雑化し、趣味嗜好は多様化している。旅行においてはビジュアル検索に加えて、欲しい情報に応じてWeb検索も利用する。しかし地方自治体は資金・人員不足から若者の情報収集の特徴を掴めずにいる。そのため若者のSNS利用特徴と旅行におけるヒアリング調査から、地域観光における情報発信のタッチポイントを検討した。
ユーザーの現実を理想に限りなく近づけるためのひとつの手段。
近年キャッシュレス化が進み、手軽な購入活動が主流になっている。しかし、オンラインでのキャッシュレス決済ではインジケータを用いて支出に対するフィードバックをしており、キャッシュレス決済アプリよりもお金の重みが弱い傾向がある。そのため、決済時の心理的な不安感を解消するようなインジケータの実験・サンプル作成を行なった。
ユーザーの不満や要望に共感し、付加価値を与えて人の生活を豊かにすること。
質感表現では言語情報が用いられることが多く、中でもオノマトペは人の感性や微細な表現ができる。しかし、誤った情報の場合どのような影響が生じるのか。また、印象の受け取り方の違いによる感情の変化から質感と感情には関係性があると考えられる。本研究では質感・感情に関するオノマトペの提示による質感印象への作用を明らかにした
言語の壁を超えて通じるコミュニケーション
日本におけるイノベーションが少ない要因の一つに創造力の低さが挙げられる。創造力とは新規性と適切性が高いアイデアを生み出す能力であるが、日本は文化的・地理的原因でそれらを向上させることが難しいと言われている。本研究では日本人がそれらの壁を打ち壊して創造的なアイデアを生み出すための方法論について深く考察した。
信者が多い宗教の一派
料理で胃袋を掴むように、デザインでは人の心を掴むことができる。