デザインや商品開発の現場では、日々様々な改善が行われています。ですが、様々な問題の根底には開発工程や意思決定手順、調査方法、分析方法など、全体のマネジメント方法にボトルネックが存在しているケースが間々あります。当研究室では、こうした「開発現場の全体的なシステムの中に内在する問題点」を明らかにし、解決する方法論を構築することが主なテーマになります。
実際の選択行動において、効用最大化行動と矛盾するとされる現象がいくつか示されている。本研究では、すなわち集団の中で、平均値の変化が意思決定に与える影響について、多属性意思決定において選択が集団の平均に依存するという仮説を立て、アンケート実験と分析を繰り返し行うことで、検討を行った。
どう問題を発見して、発見した問題に対して、どのようなアイデアをどのように発想するのか、発想したアイデアをどのように評価するのか。実は、デザイナーが行うデザイン手法は暗黙知となっている。デザインプロジェクトの開始時から終了時までにデザイナーが無意識に行っているであろう総合的なデザイン手法の形式知化を目指した。
「『誰の、何のために、何をするのか』を計画し、実行する」という誰もが日常的にしている活動。
データベースを用いた情報整理をもとに、塗料メーカーである太洋塗料株式会社のウェブサイトの改善を行った。訪問者の専門性の高さやページに載せるコンテンツによって、製品情報を探す際に求められる情報の優先度を設定し画面設計を行うことで、情報整理のされたウェブサイトを製作することができると考えられる。
誰もが行っている、人の行動をより広げるための行為。
SDGsの採択により、サステイナブル社会実現に向けた製品の開発が盛んになっている。災害大国である我が国では、災害発生時に快適な避難所構築を目的としたダンボール家具や什器の開発が盛んである。しかしながら日常使用に耐えうる強度のあるものは少ないため、備蓄しやすく強度の高い段ボール家具を実寸大モデルの作成を通して提案する。
癖みたいな。好きでも嫌いでも気がついたらずっとやってるしずっとやるものだと思います。一生やってるんじゃないかと。
デザイナーはデザイン開発時、達成したい目的に対するアイデアを考え、目的を達成できないと判断すれば目的に戻り別のアイデアを考える。デザイナーはこの模索の往復を繰り返す。しかし、上手くデザインするための方法は、デザイナーの中に留まっている。そこで、デザイン初心者でもデザイン開発を行えるツールを作成する。
批判
ウェブサイト運営においては、ユーザーの求める情報を考慮したコンテンツ作成が求められる。そこで、デザイン工学部特設ウェブサイトを題材に、学生の求める情報のパターンから「どのような情報を掲載するのか」を考慮した新規コンテンツ提案を行った。
課題解決によって、ユーザーに「きのうよりちょっとワクワクする体験」を提供すること。
デザイン分野の研究において、印象評価のために用いられることの多いSD法。SD法の操作性や視認性の観点に着目し、新たなGUI提案する。GUIの改善により、回答中の心理的抵抗感や負担感の軽減を試み、回答中の途中離脱を減らすことを目的とする。
「客観」
常に受け手がどう捉えるか、どのように感じるか、客観的な視点で考えだすものごと。
デザイン提案を行う際にはプレゼンテーションのような形式で表現することが多い。提案物の良し悪しで勝負しているつもりでも、実際にはプレゼンの数分間で勝負が決まっていたりする。聞き手が良いと思う要因は何なのか。どうすれば納得させられるのか。プレゼンテーションの構成に焦点をあてて、そのノウハウを抽出することを目指した。
現状を分解して再構築する時に頭の中に広がる思考全部。
普段、プロダクトやサービスなどをデザインする際、ターゲットの情報やデザインするものの周りの情報がないと作るのが困難になるため、アンケートなどで情報を得る。
その際、アンケートの作り方が悪いと欲しい情報が得られないので、初めてアンケート調査をする人が欲しい情報を引き出すことが出来るアンケート作成のガイドラインを提案する。
ユーザーのことを考えて、目的を達成するための手段を構築すること。
4年間この言葉に何度も苦しめられた。
「デザイン学研究」とは、日本デザイン学会が年に4回刊行している論文誌のことである。現在、論文を採択する基準となる査読観点は、査読者の価値観に委ねられている。そしてデザイン学が含む分野が幅広いが故に、現在の査読観点では正確に採択することが出来ていない。そのため、現在の査読観点の見直しと新たな査読観点の検討を行った。
デザインとは、すべてのモノコトに存在するより良く引き立たせるための手段のこと。
終わりなき旅